2008年7月18日金曜日

川越高校出張授業

月曜日は7月の出張授業3連戦のまんなか,川越高校での出張授業でした.

感想から言うと,0to1のプロジェクトが走る前に一度,自分の研究室で川越高校で授業を行っていたので,自分としてはかなりリラックスして講演を行うことができました.とはいえ,自分としては桐蔭学園に続き中1日での連続登板であり,やる前は両方をうまくこなせるか,結構ナーバスになっていたのですが,蓋を開けてみたら案ずるよりも産むが易しで何とか乗り切ることができました.

今回の私の授業のテーマは「光」.物性物理の関連で話をしてほしいという,そもそもの要望があったため,このようなテーマ設定になりましたが,「光」の本質を理解することが現代物理学を理解する上で,もっとも基礎になるということに改めて気づかされたという点で,自分にとっても今回の授業はとても有益だったと考えています.

川越高校の先生は物理教育に対して大変熱心であり,先端のアドバンストな物理をどこまで生徒に正しくかつ分かりやすく伝えられるか,またそこから将来の研究者を目指す生徒をたくさん育てることをテーマに,長年熱心に,粘り強く物理教育に取り組んでおられます.

先生と行った授業後の反省会では,やはり先生の持ち前の几帳面さで的確な指摘がありました.姿勢一つ,ポインタの使い方一つ,口調一つ.先生が内容も然ることながら,このような点を指摘するのは,先生の実感として,多くの生徒が授業の途中で迷い込むのは,些細で本質と関係のないところで集中力が乱されてしまったりするため,というのが実は多いという考えなのかもしれません.瑣末なようにも思えて,じつは重要なことではないかと私は思います.


永村さんの持ってきた,シリコンの表面の結晶構造の模型は事前に僕が予想していたものより軽く3倍は大きい代物で,どんな袋にも入りません.村瀬くんが助っ人として運ぶ段取りになっていましたが,彼は運ぶ直前までそれを知らされず,いきなり模型を渡されて唖然.

帰り道,池袋駅にて.

村瀬「こんなに街でみんなに見られたのは初めてです」
私「そうか.とびきりの美人の気分を味わえて良かったじゃないか!」
村瀬「いや,そういう問題じゃないですよ(怒)」

ということで彼はまた一歩大きく成長したみたいです.めでたしめでたし♪

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