2008年12月22日月曜日

もう帰れないかと思った...

昨夜は0to1忘年会でした。30人弱が盛大に飲んで、あっという間の5時間半でした(きふね幹事、ありがとうございました!!)。マツオ名誉幹事の発案で、各自研究内容を紹介するプリントを用意してくるという趣向が(きっと)奏功し、あちこちで学術用語が飛び交う愉快な会でした。まったく、忘年会だろうがどんなときでも研究の話で楽しく盛り上がれちゃう集団は、貴重で愛すべき人たちだとつくづく思います。

それから、修論終わったらあんなことやこんなことしたいなー♪という話で盛り上がりました。

ニュージーランド、私は前々から行きたいなぁと思っていたのですが、自分以外にも行きたがっている人がいることが分かりました。私はシダを求めて山野を駆け巡りたいのですが、おいでくんと星を眺めたり、ヒラサワさんとイグアナを解剖したら、それはきっとものすごく楽しいだろうなぁ!と妄想が膨らみました。まぁ、そんな妄想はともかく、一泊くらいでほんとに0to1初のお泊まり遠出企画を立てたいところです。

ほんとは朝まで飲みたかったですけれど、日曜夜だったので私は理性と帰巣本能で帰宅しました。家で柚子湯に浸りつつ、二次会メンバーは風邪ひいてないかなぁ~とかぼんやり思ってました。

それでは、みなさま良いお年を~!

2008年12月14日日曜日

天プラは天ぷらではありません。

修論の〆切まで、あと1月半です。最近追い込み実験をしていたら、文章書きやFig作りが思うように進まず焦ってます。あんまり友だち(特に0to1メンバー)と修論の話をすると凹むので、しないことにしています。

さて、そんな私はアゴラ以後実質的には0to1の活動をほとんどしていないので、昨日ミーティングで二週間ぶりに足を踏み入れた広報室は新鮮でした(議事録書こうと思ったら、内部用wikiページの文法を結構忘れてた...)。

今回のミーティング後には一時帰国中の平松さんが、天プラの話をして下さいました。活動内容は以前から断片的に知ってはいたものの、包括的に活動の話を伺うのは実は初めての機会です。

いざプレゼンが始まってみると、平松さんが何か言うそばからみんなが質問するので、結局プレゼンは1時間あまりに及びました。平松さんの穏やかな語り口の端々から垣間見える信念や熱意に、私は深く感動しました(実務的な質問ばかりしてごめんなさい、ほんとうは感動してたんです)。天プラと0to1は集団の性質が結構違いますが、ちがうよねーと安易に相対化する気には到底なれないほど、いいなぁ!すごいなぁ!とい思いました。こうして良い刺激を受けられると、とても清々しい気持ちになります。

その後、出張授業の練習会が開催されたのですが、私は仕事が山積みだったので後ろ髪引かれる思いで広報室をあとにしました。出張授業以外にも、輪読企画とか、対談企画とか、wiki上の議論とか、0to1のなかでは気になることがいっぱいうごめいています。でも、修論終わるまではなるべく我慢します。

ちなみに、来週は0to1の忘年会です(あ~楽しみ-♪♪)。

2008年12月10日水曜日

サイエンスアゴラ2008の資料をアップしました

サイエンスアゴラ2008の資料を以下にアップしました.

ぜひご確認ください.

2008年11月29日土曜日

2008年サイエンスアゴラWS報告。

生物の小寺です。
サイエンスアゴラから一週間、0to1が主催いたしましたワークショップ
「動き出した2つの輪:"科学者コミュニケーション"の未来図」
無事終了いたしました。


詳しい報告は別にまとめる予定ですが、まずは簡単なご報告をさせて頂きます。


日時:11月22日(土) 13:00-14:10
会場:日本科学未来館 7F 会議室1
内容:0to1の活動の柱には「2つの輪」があります。
科学者同士の輪、科学と社会の輪です。
科学者が行うコミュニケーション活動とは? なぜ私たちは活動するのか? 
0to1の活動の現場を紹介しつつ、来場の皆様と考えていきます。
登壇者:小寺 千絵 氏(東京大学大学院 理学系研究科)、音野 瑛俊 氏(東京大学大学院 理学系研究科)、横山 広美 氏(東京大学大学院 理学系研究科 准教授)




13時からのワークショップ、はじめはやや人が少な目かな?と思ったのですが、続々人が増え、用意した椅子はほぼ埋まった模様。皆さま、ご来場ありがとうございました。




はじめに、グループ代表兼本ワークショップの企画責任者のわたくし、小寺から、0to1の紹介とワークショップの趣旨説明をさせて頂きました。


理学系の大学院生を中心としたグループであること、
より良い未来を目指して「2つの輪」を軸とした活動を行っていること。
科学者自身が行う分野間交流およびアウトリーチ"科学者コミュニケーション"
を根付かせたいと考えていることなどをお話いたしました。


続いて、ランチセミナー、出張授業、ポッドキャストの各プロジェクトリーダーより、プロジェクトを起こした動機、活動の実際や得られたもの、感じたことなどを含めたプロジェクト紹介を行いました。
#それぞれのプロジェクトページは0to1webページにございます。
#どうぞご覧ください。


その後、さらに2+1名の0to1メンバーを投入し、パネルディスカッションへと突入しました(1名はファシリテイター、パネリストは計5名)。


パネルディスカッションのメインテーマは、ずばり、
「大学院生がこんなことやっていて良いのか??」




我々大学院生のおかれている状況というのは、けっして楽観できるものではありません。アウトリーチにかける労力を、もっと研究に回せるのではないか?また、未熟な学生の活動が問題を起こした場合、誰が責任を取れるのか?かける労力と得られる成果、リスクマネジメントなど、様々な視点から議論を行いました。


大学院生が活動することに賛成ですか?とフロアに問いかけると、ほぼ満場一致で賛成。実は、これには我々が驚きました。少なからぬメンバーのこれまでの実感とは異なるものであったのです。アゴラならでは、の反応であったのかもしれません。


フロアからあがった声と、それに対するメンバー達の回答や感想をいくつかご紹介させていただきます。実際にアウトリーチに関わっている学生や、大学教員の方など、様々な方からのご意見を伺いました。


・(アウトリーチの際)東大生ということばかり注目されたりはしないのか?
→たとえそれが入り口でも、出口までにサイエンスの魅力を感じてもらえれば。
・実績が大事、皆きちんと学位を取ること!
→一同深く頷きます。
・(責任問題などの観点で)大学院生だからやっていけないというものはない。
ただ、立場を明確にすること。
・学生だけで教科書を書いたって悪くは無い。
→目からうろこでした。
・これからはどんどん分野間交流は求められていくだろう。
・研究者は100%研究に没頭すべきという葛藤もある。




語りつくせないことはまだまだあったのですが、時間内に収めるために、最後、パネリスト達からの科学者コミュニケーションの未来図は一言ずつ。


小寺の総括および、スーパーバイザー横山からのご挨拶で締めさせて頂きました。




終了後も、たくさんの方にお声をかけて頂きました。


ご来場くださった方の中では、大学院生がこうした活動に携わることに大きな疑問をお持ちの方はいらっしゃらない様子でした。しかし、あの小さな空間の中での議論で満足するのではなく、次に進んでいくために、私達はどうあるべきなのか、今一度考える必要も感じました。




ワークショップでの議論の詳しいご紹介や報告は、改めて行いたいと考えています。
ご来場くださった方々、ご意見を下さった方々、まことにありがとうございました。





ワークショップ終了後、未来館前にて。

2008年11月23日日曜日

ワークショップを終えて

年に一度の一大行事、サイエンスアゴラでのワークショップが昨日開催されました。

私は、その準備段階をを含めて活動をブログに記録する係なのですが、去年と今年のサイエンスアゴラを比べると、圧倒的に今年の方が書きにくい(結局ほとんど書けず。。。)。どうして、去年は書けて今年は書けなかったのかというと、去年はグループの中心にはいなくて、動いていることを眺めたり茶々を入れたりする立ち位置だったのに対して、今年はグループの中心にいるから、なんです。

実行し、かつ論じ発信することは、非常に難しい。

私たちが、今年のワークショップで挑戦したのは、まさにそこでした。「動き出した二つの輪:"科学者コミュニケーションの未来図"」というタイトルで、自分たちの取り組み・考えを論じた訳です。

理想に酔ってみたり、不平不満を言ってみたりすることはできる。ただ、それを発信したらどうなるか?ものすごく不評を買うことは、目に見えている。

このように、難しい題材を選んだ私たちの挑戦は、若さゆえの向こう見ず、かもしれない。少なくとも実施を決めた時の私には、見えていなかった。


議論を重ねるうち、「状況を客観的に分析すること、そして実体験に根差した主観を自らの言葉で語ること」それらの相乗効果に期待しよう、と考え始めました。

会場に何を投げかけるのか。
それがずっと議論になってきました。
「葛藤しつつ進む自分たちの姿を見せる」
という小寺リーダーのまとめの言葉、まさにそれが最終的に私たちが投げたもの、だったのだと思います。
確実にフィードバックはありましたし、もうちょっと時間が経って初めて分かる成果もあると思います。

ともかく、私はいまとても達成感に浸っています。

個性と主張の強いメンバーのまとめ役を見事にこなした小寺リーダー、
直前まで話題提供者として議論の準備をしていたにも関わらず、急遽ファシリテーターとして全体の流れを作るという大役を鮮やかに果たしたおいでくん、
敏腕編集者ぶりを発揮してすばらしいポスターと資料を作ったみやたけくん、
パネリスト兼配布資料のデザインにきらりと光るセンスを見せた平沢さん、
一緒に議論を重ねてきたパネリストのみなさま、
様々な角度から議論に建設的な貢献をした0to1メンバーのみなさま、
陰でずっとみんなを見守って支えていた横山さん、
当日会場に来て下さった方々、

ほんとうにどうもありがとうございました!!お疲れさまでした!!

2008年11月16日日曜日

出張セミナー

豊田の母校である聖徳学園高等学校にて、出張セミナーを行ってきました。

豊田丈典 「火星の表層を探査する」














生出秀行 「物理学の魅力」














授業者の二人に加え、大録くんと中村くんがアシスタントとして同行してくれました。皆さんお疲れ様でした。セミナー後の座談会も時間を超過するほど盛り上がったので、なかなか成功だったのではないでしょうか。


いざ、集大成のとき!

今日、山手線に乗りました。車内の占いで、「○○座のアナタ、自己主張が強くなりすぎる一日です。協調性を重んじましょう」と書いてありました。「え、自己主張なくして、真の協調性なんてあり得ないでしょ!?」と、心の中でツッコんでしまう、そんな私の帰りが終電間近なのは、ミーティングの議論が長引いたからなのです。本望です。

さて、気づけば、アゴラ本番まで1週間を切りました。8月頭の時点で、「そもそもワークショップやるのか!?」というところから始まりました。紆余曲折はありましたが、とりあえず私、登壇予定なのです。

去年、サイエンスアゴラのワークショップで登壇していた先輩たちを、私は見ていました。ミーティングでの議論に参加していた日々は、すごく刺激的であると同時に、自分があの立場になるというのは想像すら難しい状況でした。

いまだに、「あの場でちゃんと発表や受け答えができるかなぁ。。。」という心配はあるけれど、まぁそれほど不安でもないかな、というのは、ひとえに日々の積み重ね、と思い返したりします。去年のアゴラ前後から、さまざまな人たちと真剣に議論をしたり、本を読んだり、ひとりで考えて意見をまとめたり、と、ちょこちょこやって来ました。メールやらブログやらグループ内部ページやら、もちろんミーティングやら、ありとあらゆる媒体で。

その場その場で一生懸命考えて来たことが、積み重なって、私のスタンスというのがだいぶ固まってきた(ハズ)、なのです。その集大成が発表できる、晴れの舞台は22日13時よりお台場で。お約束の追い込みギロンと、緊張の本番が終われば、みんなで美酒に酔えるはず!!

さぁ、がんばろ〜!!

2008年11月13日木曜日

11月22日(土)13時からワークショップを行います!

科学コミュニケーションの祭典,サイエンスアゴラがいよいよ来週に迫りました.0to1は,大学院生が科学コミュニケーション(主にアウトリーチ)を行うことに,どのようなメリットとデメリットがあるのか,これまで注目されていなかった大学院生の本音に迫った議論を行います.登壇者多数,0to1の力を集結します.皆様,ぜひご参加ください.

プログラム「動き出した2つの輪:『科学者コミュニケーション』の未来図」

日時:11月22日(土) 13:00-14:10 会場:日本科学未来館 7F 会議室1

内容:0to1の活動の柱には「2つの輪」があります。科学者同士の輪、科学と社会の輪です。科学者が行うコミュニケーション活動とは? なぜ私たちは活動するのか?  0to1の活動の現場を紹介しつつ、来場の皆様と考えていきます。

登壇者:0to1メンバー3名の発表の後,数名のメンバーが加わって会場を巻き込んだディスカッションを展開します。

2008年11月11日火曜日

平成20年度 学生企画コンテスト 表彰式

先の記事でお伝えした学生企画コンテストの表彰式が、11月10日夕方 福武ラーニングシアターで執り行われました。東大からの公認と予算を受けて活動していくわけですから、我々には大きな責任があります。これからが本番です。頑張っていきますので、応援よろしくお願い致します!!



浅島先生より、表彰状を頂いた後の堅い握手。













優秀賞受賞記念セミナー












宮武くんによる、堂々のプレゼン。

2008年10月22日水曜日

東京大学学生企画コンテスト2008,優秀賞受賞が決定!



「地方高校でも東京大学がぐっと身近に!」物理学専攻D1のHi.Otonoリーダー(今は北京に出張中)とその仲間たち(一部はアメリカやドイツに出張中)による企画が,見事,東京大学学生企画コンテスト2008で優秀賞を受賞することが決定しました!詳細についてはまたの機会に紹介します.

書類審査の申請書は最終バージョンまで7回,プレゼン発表資料は6回の書き直しを経て,議論に議論を重ねて準備をしてきました.おつかれさまでした.

皆さん,本当におめでとうございます!これからがいそがしいですね.

2008年10月13日月曜日

ノーベル賞受賞記念ランチセミナー

昨日のミーティングで行われたランチセミナーは,ノーベル賞受賞記念ということで,物理学賞については物理学専攻のOさん,化学賞については生物科学専攻のsuikyoさん,生物化学専攻のhmsがそれぞれの先生方の業績と,現在の自分たちの研究にどのように結びついているのかを紹介してくださいました.


これは絶対聞かなければと,忙しい予定の都合をつけて参加したメンバーもあり,0to1ミーティングの一回の出席者数としてはおそらく最高の20人が参加し,大いに盛り上がりました.ついこの間,買い足したはずの椅子は完全に足りませんでした.

それぞれウィットにとんだ発表をしてくださったのですが,ランチセミナーの主旨は他分野の同年代の大学院生仲間に話すということもあり,遠慮のない相当なレベル.どちらの発表でも次々と質問があがりそれをみごとにさばいていく素晴らしいセミナーでした.

セミナー中に紹介していただいたCP非保存の実験についての記事はここからご覧いただけます(左上,KEKのベル実験).

2008年10月4日土曜日

学会発表



地球惑星科学専攻M2の豊田です。

9月21日から26日にかけて、ドイツのMuensterという町で開催された学会に参加してきました。
European Planetary Science Congress という惑星科学についての学会です。

今回は自分自身の研究発表に加えて、0to1の活動を紹介するポスター発表もしてきました。

アウトリーチの名前を冠したセッションは様々な学会に存在していますが、実際にきちんとした科学コミュニケーション活動を紹介する発表は少ないようです。そのせいもあって、私の発表は予想以上に好評でした。

NASAのアウトリーチスペシャリストやDLR(ドイツ航空宇宙センター)のアストロバイオロジー研究者と知り会えたし、とても楽しく有意義でした。

2008年9月15日月曜日

少数精鋭!?

先日のミーティング、「活動紹介のプレゼンをしましょう」ということになっていたので、私は5時起きで必死にプレゼンを作りました。

いざ、開始時間の数分前にミーティング場所に行ってみたら、誰もいない。

内部向けページの出欠連絡コーナーを確認すると、直前にふたり、来ると期待していたメンバーの欠席の書き込みがある。

正直、ちょっとがっかり。

でも、そうこうしているうちに、計8人集まったので、気を取り直してプレゼン、議論をしました。

規模は普段の半分くらいでしたが、議論の盛り上がりは3割増くらい!ヒートアップしましたし、今まで気づかなかった視点がいくつか見えてきたりしました。


0to1の活動は、みんなが研究の傍ら「副業」として行っている以上、予期せぬ事態はいくらでも起こります。それでも、集団の求心力、アクティビティが維持されているというのは、ゆるやかでしなやかな文化のお陰かな、と思ったりします(もちろん、歴代代表の献身的な尽力に負うところも大きい!)。

2008年8月8日金曜日

第2回BBQ大会裏話

先週日曜日、柏キャンパスでBBQをやりました。「そろそろ、外でビールが飲みたい季節になってきましたね。」と、私の思いつきで企画した、この第2回0to1BBQ大会。しかし、そこに至る道のりは、平坦とは言えないものだった。

ーーーーーー

前回は佐々木リーダーの指揮の下、理学部3号館の屋上で行って、それ以外の場所でも構内でBBQをやった経験があったので、場所に関しては楽観視していた。しかし、3号館屋上はもう使えない、他の場所も見つからず。なんとびっくり、一週間前になってみて、場所がいよいよ確保できないことが発覚。

二代目BBQ奉行は、まったくもって頼りない。母親には、「場所確保しておくの常識でしょ!」と一蹴されて、ぐうの音も出ない。そんなとき、過去の記憶がフラッシュバック。私は、むかしむかしサークルの会長をやっていて、飲み会の場所探しに毎回苦労していた。やっとお店を決めたら、先輩に「そんな場所でやるってことは先輩は来ないでいいってこと?」と言われて凹んだり…。

あぁ、私って懲りないなぁ、と思いつつ、でもそんな弱気なこと言ってられない。メールとwikiでみんなに呼びかけ。ほんとあのときはドキドキした。

しばらくして、wikiを開いたら、あるわあるわ、みんなが書き込んでいてくれる。あぁ、この集団なら大丈夫だ、って思った。そのなかで、なんといわさきさんが「柏でやってもいいよ!」と申し出てくれた。二つ返事でその言葉に飛びついて、結局何から何までお世話になって、一度は諦めかけていたBBQ大会が実現した。

ーーーーーー

当日、私は先代BBQ奉行に、「ちゃんと火を起こすように」との命を受けていた。彼から秘密兵器チャコスタも預かっていたし、HPで使い方も予習済みだったし、大丈夫だろう!と、思っていた。

が、現実はそう甘くなかった。炭どころか、着火剤にすら一向に点かない。結局、偶然となりでBBQしていたながむらさんのお友達が、見かねて火のついた炭を分けてくれた。ようやく一安心。と思ったら、食材準備をしていて後から合流したえのとさんが、「えー、火点いてないの〜?」と言いながら、鼻歌交じりで次々と火を起こしていった。しかも、チャコスタを使わずに…!道具よりも技術だということを、痛感した。さすが!!

ーーーーーー

その後は、わいわい焼きつつ食べて飲んでしゃべって…。こでら代表が持ってきて下さった、巨大スイカは、おいで・えのと・とよたけ・はまじによって見事かち割られました(ぱちぱち!)。私は、火のそばで食べずにビールだけ飲みながら次々焼いていたら、完全に酔いが回ってどーしようもない状況になったんですが、まぁ無事帰れたから良しとしましょう。あの後も、「楽しかったねー♪」とメールやらなにやらで言い合って、あぁ良かったなぁと思いました。

いわさきさんを始め、みなさまには大変お世話になりました。どうもありがとうございました。

2008年8月1日金曜日

今日から8月ですね

7/31に行われた東大・本郷キャンパスのオープンキャンパスで,理学部1号館前のデコレーションを担当しました.


去年のサイエンスアゴラ向けに制作した作品を再構築して,新しいコンテンツ・装飾を施しました.さてさて,参加者の評判はどうだったのでしょうか?
受験生の皆さん,夏休み返上で受験勉強を頑張ってください.






2008年7月27日日曜日

半袖焼けと引替に

 海の日の三連休、0to1ミーティングをすっぽかして長野に遊びに行ったら、ひどい半袖焼けをしてしまいました。この夏、もう半袖着られない。。。

 長野には、虫の研究をしている私の中学以来の親友がおり、彼女と私の共通の友人、生物系のM2女子計5人でセミナー(プラス山登り)をしてきました。この5人、所属機関はまちまち、研究材料もさまざまで、土壌動物・農業害虫・急流の岩の上に生える草・ぺんぺん草の仲間といったところ(もちろん、害虫をやっている彼女の研究も、駆除を目的にしている訳ではありません。研究材料をこよなく愛し、その「生物学」に魅せられているのです)。

 研究材料・興味・アプローチが異なるため、話が発散しては実りが少ない。そこで、共通テーマを設定しました。「Model Organism or Not, That is the Problem.」生物学をやるうえで、どんな材料を選ぶかというのは大問題です。材料によって研究環境(使える手法、手に入る情報量、競争の激しさ…)が大きく異なるからです。何を考えてその研究材料を選んだのか?ということを一つの切り口にして話してみたら、というのが私の提案でした。

 「私植物の話は全然分からないかも…」「彼女の卒研発表のとき、日本語の専門用語を聞いているはずなのに、頭の中で漢字変換すらできなかったんだけど…」などなど、セミナー前は不安気な面々。でもいざセミナーを始めてみたら、うまい具合に活発な意見やコメント、質問が飛び交い、大盛り上がり!「Model Organism or Not, That is NOT the Problem.」という予想を超えた回答も。ひとり小一時間ずつしゃべり、その後は長野の研究室の人たちも巻き込んで、深夜2時まで飲み語り合いました。翌日は山でも議論・おしゃべり(←だから日焼けするんだって!)、帰りの新幹線のなかでも話は尽きず…。


以下、友人たちにもらった感想を転載。

・普段は僻地にいるため,同年代の人と研究の話や夢について話す機会が少ないから,今回の交流会は本当に意義のあるものになりました.それに異分野の人と活発に議論できて,それが純粋に楽しかったりして。サイエンスっていいもんだなと・・・なにより,自分と同じようにがんばっている同志がいることが,モチベーションになったかな.

・今回のセミナーは私にとって、自分のスタンスを再確認するいい機会になりました。誰かに話すって、自分の考えがまとまってないとできないから、発表するためにあれこれ考えて……考えているうちに、自分のスタンスを見失ったり、再構築したり。勉強になったなぁと実感してます。


半袖焼けはたかだかひと夏ですが、ここで培った友情は一生モノだ!なあんてね。

…と、0to1ブログに0to1の活動じゃないことを書いちゃった(^ ^;)

2008年7月18日金曜日

夏期出張授業最終章!~学芸大附属高校~

さてさて。
夏だ!理学だ!出張授業だ!
と始まった怒涛の出張授業三連続の取りを飾ったのが、学芸大附属高校です。

正式名称は東京学芸大学附属高等学校。このエントリを書いている小寺(生物・D1)の母校で、のどかな世田谷の住宅地にたたずむ国立高校です。ちなみに小寺はこの高校の44期生に当たります。
今回の出張授業では最初にコンタクトをとった高校の先生の紹介で、同じく卒業生で京大の大学院で研究するトーマスも参加してくれました。トーマス、はるばるありがとう!!

当日は講演者+助っ人2名の計4名で高校に赴きました。

機材や教室の準備をした後お昼を頂きながら、出張授業についてや最近の高校生についてなど先生といろいろお話し。最近は進路指導に力を入れているそうです。

13時10分から本番スタート。
講演者2人の専門が非常に近いということもあり、今回は生物に特化した特別セミナーという形で執り行いました。

セミナー全体のタイトルが
“いのちの不思議に魅せられて”

個別タイトルが
トーマス「美しさの向こう側」
小寺「生きてるって、どういうこと?」

わざわざ聴きに来て下さった副校長(小寺の高校時代の古文の先生)をして、「いやぁ、哲学的だね~」と言わしめました。そうなんです、生物学者は哲学者なのです。

各40分ずつのセミナーは無事終了。その後、教室を移動してフリートークに入りました。 学芸大附属高校での出張授業では、このフリートークの時間をたっぷりとったということが特徴的です。セミナー中や直後に質問は?と問いかけても、シャイな高校生はなかなか手が上がりません。

ところが、フリートークに入るとしゃべるしゃべる。研究内容について、生命科学全般について、日々の実験について、高校時代に勉強したこと、遊んだこと、などなどなど、とにかく、次々と質問が出ます。当初は30~40分の予定だったのですが、1時間たっぷりと高校生たちと様々な話をしました。

講演は2人とも、前半はやや易しく包括的な話、後半は自身の研究テーマにまで踏み込んだ話、という構成になっていて、後半はおそらく、高校生たちにとっては少々難しかったのです。ところがフリートークでは、研究内容に踏み込んだ質問もたくさん出ました。そう!そこは重要なポイントなの!と言いたくなるような質問をしてくれると、私はうれしくて背中がぞくぞくしました。

フリートークが伸びた関係で、その場での反省の時間は十分にはとれなかったのですが、参加して下さった3人の先生は、アンケートやメールで大変丁寧な感想を寄せてくださいました。
高校生にとっては、年齢の近い大学院生が語りかけてくれるということで、近い将来の自分たちの姿を想像しやすいこと。また、実際日々手を動かして研究をしている者の話は非常に鮮明でわかりやすく、研究の面白さや、研究対象に対する愛情が感じられたこと。などなど、高校生にとって素晴らしい機会であったとのお言葉を頂き、感無量でした。


この夏の出張授業を通して、我々も高校側も、得るものは十分にあるということは実感できました。後は、いかにコスト(負担)を軽減しつつ、質の高いものを提供していくか、今回の経験を活かしてより良いシステムを作っていきたいと考えています。

夜は授業参加者以外にも0to1メンバーが集まり新宿でお疲れ様会。
熱い数日間を一緒に過ごしたトーマスを夜行バス乗り場に無事送り届けて、怒涛の夏期出張授業は幕を閉じたのでした。

川越高校出張授業

月曜日は7月の出張授業3連戦のまんなか,川越高校での出張授業でした.

感想から言うと,0to1のプロジェクトが走る前に一度,自分の研究室で川越高校で授業を行っていたので,自分としてはかなりリラックスして講演を行うことができました.とはいえ,自分としては桐蔭学園に続き中1日での連続登板であり,やる前は両方をうまくこなせるか,結構ナーバスになっていたのですが,蓋を開けてみたら案ずるよりも産むが易しで何とか乗り切ることができました.

今回の私の授業のテーマは「光」.物性物理の関連で話をしてほしいという,そもそもの要望があったため,このようなテーマ設定になりましたが,「光」の本質を理解することが現代物理学を理解する上で,もっとも基礎になるということに改めて気づかされたという点で,自分にとっても今回の授業はとても有益だったと考えています.

川越高校の先生は物理教育に対して大変熱心であり,先端のアドバンストな物理をどこまで生徒に正しくかつ分かりやすく伝えられるか,またそこから将来の研究者を目指す生徒をたくさん育てることをテーマに,長年熱心に,粘り強く物理教育に取り組んでおられます.

先生と行った授業後の反省会では,やはり先生の持ち前の几帳面さで的確な指摘がありました.姿勢一つ,ポインタの使い方一つ,口調一つ.先生が内容も然ることながら,このような点を指摘するのは,先生の実感として,多くの生徒が授業の途中で迷い込むのは,些細で本質と関係のないところで集中力が乱されてしまったりするため,というのが実は多いという考えなのかもしれません.瑣末なようにも思えて,じつは重要なことではないかと私は思います.


永村さんの持ってきた,シリコンの表面の結晶構造の模型は事前に僕が予想していたものより軽く3倍は大きい代物で,どんな袋にも入りません.村瀬くんが助っ人として運ぶ段取りになっていましたが,彼は運ぶ直前までそれを知らされず,いきなり模型を渡されて唖然.

帰り道,池袋駅にて.

村瀬「こんなに街でみんなに見られたのは初めてです」
私「そうか.とびきりの美人の気分を味わえて良かったじゃないか!」
村瀬「いや,そういう問題じゃないですよ(怒)」

ということで彼はまた一歩大きく成長したみたいです.めでたしめでたし♪

2008年7月16日水曜日

桐蔭学園に行ってきました!

出張授業プロジェクト第○弾です!!!
…えーっと、第何弾でしたっけ(爆)

すいません、性格的にまじめな文章が書けないので、100円のアイスでも食べながら読み物としてゆるーく楽しんでください。 ああアイスが食べたい。

自己紹介を忘れていました。わたくし、永村と申します。物理学科博士2年です。お局的な世代です。

時は西暦2008年4月。新緑の眩しい陽気の中で、この企画は胎動を始めた。
将来を担う若い学生達に、現場のサイエンスの魅力を伝えたい。必ずしも研究者を志さずとも、これから理系の学問を勉強してみようという学生が増えて欲しい。
そんな熱い想いをこめて、私は横山さんとともに、私の母校、桐蔭学園へと帰ってきた。そして旧知の先生方に、この企画を持ち込んだのだ…。

すいません、プロジェクト○風に書きたかったんですけど、長くなりそうなので当日までの流れは省略します(おい)

そして迎えた7月12日。出張授業当日です。
夏だ!理学だ!出張授業だ!
すばらしい快晴です。大人はビールが恋しくなるような暑さ。

講師、助っ人総勢10人でお昼過ぎに桐蔭学園に到着。
ちょっとした遠足気分でございます。

時間は
1限目1時45分~2時40分、2時限目2時50分~3時45分
授業構成は、
教室A・1限目 タイトル:「中身よりも大事な表面の科学」 講師:永村
教室B・1限目 タイトル:「惑星探査ウラ話」 講師:豊田
教室C・1限目 タイトル:「素粒子実験に見る科学のココロ」 講師:生出
教室A・2限目 タイトル:「いのちの不思議に魅せられて」 講師:小寺
教室B・2限目 タイトル:「わたしの話すことは全てウソです。」 講師:松尾
教室C・2限目 タイトル:「ダークサイドへようこそ!」 講師:宮武
という豪華6本立てです。
講座の中身についても触れたいんですが、それをやるとますます長ーくなってしまうので、講師の皆さんにコメントしていただきましょう♪
あらかじめ生徒さんには、どの講座が聞きたいかアンケートをとってあり、各授業だいたい10人~40人くらいの生徒さんが集まって、熱心に講座を聞き、後から色々と質問をしてくれました。
昼食後にも関わらず眠ってしまう生徒さんがいなかったことにびっくり!
予行演習のかいあって、ほぼ予定通りの時刻(10分オーバー)で講座は終了。
講座終了後も、「宇宙の果てについて」から「高校時代にどんな勉強をしていたか」まで生徒さんと講師の歓談タイムが繰り広げられていました。

その後は桐蔭の先生方との反省会。
・研究の楽しさが伝わってきた。
・大学院生ということで年が近いから親近感があった。
・この世界にはまだまだわからないけどがあって、それを追求するサイエンスの面白さが伝わった。
など概ね好評でした。
今回は希望者を募って講座を展開しています。他の出張授業企画でも同様です。 先生方から
・0to1は何も無い所から何かを生み出すことなのだから、サイエンスに必要な「なぜ」という引き出しを持たない学生に、最先端のサイエンスの話題を提供することで、サイエンスへの興味を生み出すことも必要なのではないか。
という意見をいただいた時には、目の覚める思いがしました。
私自身も、高校生の時には理学にものすごーく惹かれていたわけではないので、もし高校生の時にこんな講座を聞かされていたら、もっと早くから勉強を始めていたかもしれない。
しかしながら、希望者ではなく、全員に講座をする場合、質問しやすい今回の授業の雰囲気を作るには、生徒の数だけ講師の数も沢山必要なんですよね…。難しい問題です。

何はともあれ、大事なのは生徒さんの反応だと思うので、これから、生徒さんからのアンケートや感想をまとめます。楽しみですわ☆

私達自身も、同業者でない方々に、自分の研究について説明するというプレゼン能力が鍛えられたのではないかなあと思います。
あと、2限立てで授業していたので、他の講座を聞くことができて面白かったです。こういう形式も悪くないですねえ。

それから夕方5時過ぎに、無事に桐蔭学園を出発した私達は、ビアガーデンで打ち上げをするべく夜の街へ消えていきましたとさ。ちゃんちゃん。

2008年7月7日月曜日

あつい季節の到来!

まだ7月の声を聴いたばかりだというのに、この週末は随分と暑かったですね。夏の到来と期を同じくして、0to1では二週連続ミーティングが開催され、議論に火がつきそうな気配が漂っております。

先週は、中尾さんというお客さんが来て、彼女が制作した映像の試写会をやりました。私たちとは違う立場・視点で科学と社会の関係を考えている方との交流は、考えさせられるものがあります。活発な意見交換の後、ご飯を食べに行きました。お客さんが帰った後も、日付が変わるまで飲みながら語らって、メンバーの新たな一面を見たり、語らいの中から新しいものが生まれたりしました。またちょくちょく飲みましょう!(でも、次は帰れる時間までにしよう…)

今週は、ランチセミナー特別篇「Nature/Scienceを詠む会」の初回でした。発起人えのとさんの番で、超新星爆発の話題が展開されました。内容の概略に加えて研究の背景を垣間見ることができたのは、案内人があってこそ。おもしろい企画がスタートしましたね〜。

ミーティング後は、去年のサイエンスアゴラで取材を受けたTV番組をみんなで見ました。身を切るような議論と、へろへろになりながらの資材調達や工作をしていた、楽しい日々を思い出しました。

今年のアゴラでは何が待っているのでしょうか?楽しみ楽しみ…。

2008年6月15日日曜日

出張授業~高崎女子高校

素粒子実験の音野です。

0to1で出張セミナーの旗揚げを昨年度1月に行い、今年度最初の訪問が実現
しました。私は素粒子実験を行っており、今回の訪問は当研究室の研究員吉
岡の大学時代の御学友が群馬県の高崎女子高校で教諭をしていたため、その
縁で出張セミナーの依頼がきました。

さて、内容ですが
講義:内容は素粒子物理の理論と実験の発展(吉岡研究員)
実験:霧箱をつかった放射線測定(私、音野)
が担当し、実験補助として村瀬、高橋が参加しました。
事前学習としては
「素粒子って?、加速器って?、α線β線γ線って何?」
というトピックで各自自由に調べてきてもらいました。
(想像をはるかに超えるくらい皆が調べてきていたため、かなり驚いた)

最初に吉岡研究員の講義ですが、女子高出身のメンバーからの適切なアドバ
イスを糧に練習を重ね、生徒全員の興味を引き付けることができ、次の実験
への導入としても非常によかったと思います。
次に私の担当する実験が始まりました。まず、霧箱の歴史、原理をスライド
で説明した後、実際に生徒一人あたり一個の霧箱を組み立てます。これは既
にキットとなっており、簡単な工作で完成することができるものでした。そ
して、砕いたドライアイス、エタノールを用いることで、キャンプ用のラン
タンから出てくるα線の観測が始まりました。
暗幕で暗くなった部屋に生徒の懐中電灯が光る中、「見えた!」、「見えな
い!」などの活気ある声が部屋中から上がり、最終的には全員の霧箱でα線
の観測に成功しました。部屋を明るくした時に見た上気した生徒の顔はとて
も印象に残っています。そして最後にその他の放射線測定技術の話をして終
了となりました。

質疑応答では事前学習の効果か予想外の本質を捉えた質問が続出し、担当の
吉岡、音野両名とも驚きを隠すのに精一杯でした。生徒の皆さんも満足して
いたようで、アンケートにもさまざまなことがたくさん書いてありました。

また特筆すべきは任された時間(90分)ぴったりに終了し、実験準備も円
滑に行えたことです。これはセミナーを行う者として当たり前のことなので
すが、前回に当研究室が主導して行ったときは大幅に時間を超過したため、
時間内に終わることが今回の課題の主な課題の一つとなっていました。今回
のセミナーは時間を守り同時に質を維持することの難しさを実感し、そして
それらを達成することで今後の活動への自信が得られたと思います。


さて、今後0to1の活動として、7月に3校、9月以降にも2校予定されてお
ります。今回のセミナーも終わってみると改善点などが浮かんできているの
でまた気持ちを切り替えて、これからも頑張っていこうと思います。

2008年6月11日水曜日

サイエンスアゴラ2007報告書完成!

西原さんの努力の甲斐あって,以下のようにサイエンスアゴラ2007の0to1報告がまとまりました!
皆さん,お疲れ様でした.

ワークショップ リーダー:佐々木
こちらは広報室でお渡しできます.

展示 リーダー:三宅
http://sc.adm.s.u-tokyo.ac.jp/0to1/files/agora07-EX.pdf

2008年6月9日月曜日

エイリアン展その2

国立天文台の成田です。
昨日は日本科学未来館エイリアン展で開催された「エイリアン・ジュニア会議」にとよたけくんと共にゲストとして参加してきました。

企画展の一角に設けられたスペースで、50分というやや長い時間にも関わらず、小学生くらいのお子さんから年配の方まで多くの人が立ち止まって聞いていってくださいました。
簡単な自己紹介後に行われた質問のコーナーでは、出た質問もかなり多く、その場ですぐ答えていくスタイルだったので、なかなか緊張感のある50分でした。
今回のゲストは惑星科学と天文学が専門でしたが、エイリアンというテーマのため質問の内容が生物よりのこともあり、やはり生命科学の人も一緒にいてもらえると心強かったなぁと思います。
(エイリアンの寿命の質問などはそちらの東京大学の池内さんどうですか?、と振ってしまいそうでした・・)

この企画展のテーマであるアストロバイオロジーはそもそも分野横断的な学問ですし、これからもうひとつの地球探しというアストロバイオロジーにつながるテーマで研究をしていく上で、研究者間の横のつながりをつくることの大切さを感じました。

また、前に座っていた印象では「おお、結構多いなぁ」という感じだったのですが、スタッフの方の話では食事時の13時からというお客さんの入りが少ない時間帯を狙って、お客さんの数を抑えていたそうです。
確かにトーク終了後にエイリアン展の入り口を見たら、かなりの行列ができていました。
地球外の生命というテーマに、皆さんの関心が高いことがよくわかりました。
またどこかで、多くの方とコミュニケーションできる機会ができたらいいなと思います。

2008年6月8日日曜日

エイリアン展










日本科学未来館の企画展「エイリアン展」の関連企画である「研究者と語ろう! エイリアン・ジュニア会議」が開催されました。

未来館科学コミュニケーターの住田さんが全体を構成し、講演者として0to1から国立天文台PDの成田さんと地惑M2の私(豊田)が参加しました。
 
エイリアンや惑星探査について来場者の皆さんが抱く疑問に、院生やPDの立場から科学的な視点で答えていく、という対話形式のイベントでした。

イベント前はどれだけの人が聞いてくれるのか、聞いてくれるとしても盛り上がるのか、とちょっと心配でしたが、蓋を開けてみればとても盛り上がって楽しいイベントになったのでよかったです。

終ってから思うに、子供から大人までが同時に観客となるイベントは初体験だった気がします。たとえ子供相手であっても、手抜きをしないで誠実に答えるという事が大切だと思います。

セミナーで笑ってる?

昨日は、こんなに自由で楽しいセミナーをしたのって初めてだなあって、思いました。
大学院生をやっていると、学生が発表する形式の講義やら、研究室内のセミナーやら、学会やらで、人前で話をする機会は結構多いです。でも、そんなに「楽しくて幸せな雰囲気」を作り出せた経験はなかなかありません。

0to1のランチセミナー、今回は私の番でした。「詩人が愛した植物形態学」というお題目で話を用意していったのですけれど、たとえばシチリア島の話題を出すと「そういえばシチリアってさ、マフィアが招集した研究集会やってるんだって」と話し出す人がいるかと思えば、「シチリア行きたーい!」って叫んでる人もいる。でも、ちゃんと落としどころでは「へぇ、そうなんだ!」とみんな喜んでくれるし、「ねぇ、それはどうなってるの?」と鋭いツッコミが要所要所でとんでくる。なおかつ、遺伝的ネットワークの図を出すと、「これは群論の視点で見るとおもしろいんじゃないか」と、私の思いも寄らないような話題で盛り上がったりする。すてきです。

この人たちと一緒にいると、「しかめっつらして学問しなくてもいいんじゃない?」と素朴に思います。そして、ここ以外の場所でも、自分の周りに自由闊達な雰囲気を作り出せる人でありたいと思う今日この頃です。

2008年5月25日日曜日

あれから半年

私たちの原点である去年のサイエンスアゴラから、ちょうど半年経ちました。

みんなでなにか楽しいことができたらいいな!と軽い気持ちで0to1に加わった私にとって、「研究者社会の問題を考えよう」というワークショップのテーマは、実はぴんと来ませんでした。初めは傍観していようと思っていたのですけれど、毎週何時間も熱心な議論が重ねられていくうち、次第に引き込まれていきました。いつしか、みんながずっと楽しく研究ができるように、自分を取り巻く環境を良くしていきたいと考えるようになりました。

それから半年。相変わらず0to1の活動はとても楽しいです。昨日は松尾さんが、悩める文化人類学者を救った数学者の話をしてくれました。松尾さんのお話はいつもエキサイティングで、とっても盛り上がりました。セミナーのあとは、松尾さんと私でインタビューを録音しました。こうしたランチセミナーや音声番組の制作は、まさにワークショップにおける提案のひとつの「実践」です。

去年のアゴラ以降、0to1には強力なメンバーがたくさん加わりました。今度のアゴラでは、もう一度みんなで「自分たちが何をすべきなのか」を確認するとともに、実践を進めていくための糧としたいと思います。

2008年5月10日土曜日

王子のアドリブセミナー

ひととおりミーティングの議題が片づいて、さぁみんなでお昼を食べようか、という時。
「今日はランチセミナーないの?」
「じゃあ、やって下さい!」と、私の無茶なフリに対して、即興で非常にエンターテインメント性の高い発表をして下さったのがえのとさん。さすが王子!(なんで王子かは本人に聞いてみましょう)。

セミナーの内容は、アニメのネタに対して物理的な試算してみましょう、というもの。物理もそのアニメもろくに分からない私でも、とっても楽しめました。その秘訣は、物理的思考のエッセンスだったり、ほんとに重要な物理現象をかいつまんで説明してくれ、また物理学専攻の人たちが自由につっこみを入れていたからで、こういう学問の愉しみ方ってほんとに素敵だなぁ〜、とつくづく思いました。

2008年4月26日土曜日

結婚願望と定向進化??

名前を出すと本人から即座にクレームがとんできそうなので伏せときますが、今日のミーティング後のランチセミナーでは自分の研究内容と無常観と結婚願望を絡めた話を語った方がいました。今日のネタは、彼の結婚式の二次会で使ったらゼッタイ盛り上がる(^ ^)それにしても、あれだけ達観していて、でも評論家とか哲学者とか宗教家とかにならずに、自然科学の研究をできる人はなかなかいないと思います。すごいです。

彼の話を聞いていて、ふと思い出したこと。
現代人って、ほとんど性淘汰だけで決まってる気がするから、そういう生物ってどういう方向に進化するんだろう?と考えたことがありました。モテそうな人ばっかりになるんじゃないか、と思ったんだけど、ヒトは子供の世話に投資がかなり必要な生き物だから、モテる人がたくさん子孫を残せるわけではない。とりたててモテなくても、たったひとりと結婚できれば、それが一番まともに子孫を残せる手段なわけで(一夫多妻オッケーな国の大金持ちとかだったら話は別ですが)。じゃあ、いわゆる「結婚できない男/女」にならなきゃいい、ということで、じゃあ「結婚できない男/女」ってどういう人?というと、決してモテない人ではないと思うんですよね。むしろ、割と能力も高くて自分でなんでもできちゃう感じの人、尚かつ精神的にも自立している人なんじゃないか、と。で、ある程度能力が高くて精神的にも自立している方がちゃんと恋愛できる気がするので、行き過ぎるとダメなのかなぁ?と思ったりして。結局、ヒトが性淘汰だけだったとしても、性淘汰による定向進化はないんじゃないかな、というのが私の結論でした(なんのこっちゃ)。


ちなみに、ランチセミナー後の雑談では、結婚談義とか好みの女の子の話とかで盛り上がりましたとさ。

2008年4月5日土曜日

長生きするコツは

ずばり、外国でうっかりコンセントを触らないことと、笑うこと!

***

今年度最初のミーティングでした。
ミーティングはいきものです。何の話題で盛り上がるか分かりません。

今日は、物理系の実験装置の話で大笑いしました。もぅ、みんな電磁誘導とか、感電とか、ジェスチャーでやるから、見てるとめちゃめちゃおもしろい(と文字で書いても伝わらないよね)。

えのとさんは、感電するとだいたい何ボルトか分かるらしいです。それを習得するまでに、一体どれだけ感電したんでしょうか...。ちなみに、私はコンセントで感電したことがあるのですが、あれを200Vの国でやると死ぬらしいです。100Vと200Vのあいだに、やばいラインがあるそうです。下手にコンセントで感電しても大丈夫という成功体験があったから、知らなかったら結構危なかったかも。。。うーん、勉強になった。

異国で感電死したくない人、最近笑ってないな〜と思った人は、ぜひ私たちのミーティングへ足をお運び下さい。長生きできること請け合いです。

***

今日、改めて任命を受けまして、これからまた半年ブログを担当させて頂くことになりました。
どうぞよろしくお付き合い下さいませ。

2008年3月29日土曜日

節目に寄せて。

今日は忘年度会でした〜。修士課程、博士課程を修了されたみなさま、ご卒業おめでとうございます。

別の環境に移る方々には、是非落ち着いたら近況報告しに来て欲しいなぁー、と思います。「学生だけだと視点が偏るから、いろんな人の話を聞くと良いよ」というのは、アゴラのワークショップを聴きに来てくれたサークルの先輩に頂いたお言葉。で、そのために外から人を呼ぶというのもまぁアリですけれど、それよりも今まで一緒に活動してきた0to1メンバーが、今までの環境と新しい環境と比べるという視点で話してくれると、それはすごく身近に感じられるし、お互い実り多いんじゃないか、と思います。

今日で一区切りですね。4月から、また気持ちも新たに楽しくやっていきましょう-♪

2008年3月16日日曜日

フィードバックのちから

いま私が進めている企画(音声媒体の研究紹介)は、作業自体は個人でやるのが大部分だけれど、ミーティングで作品を聴いてもらってフィードバックをもらうのがとても大事だなぁと感じています。顔が見え、なおかつ遠慮のない間柄で、建設的な意見・感想(←単にからかわれているときもある)をくれる人たちというのは、なかなか得難いものです。どうしても、匿名だと無責任になりがちだし、いわゆる普通の友だちだと批判しづらいものですから。

月2回と定例化された全体ミーティングには、毎回新メンバーが顔を出してくれます。一方、アゴラのときに活発に活動していたメンバーで、最近ご無沙汰している人たちもいます。みんなが「副業」としてやっている以上、こういう運営形態が自然なんだろうと思います。

構成員が入れ替わる集団において、たとえば良いフィードバックを返してくれるとか、発案者に対して快くサポートしてくれる人たちがいるとか、そうした良い機能が発揮され続けるかどうか。これがひとつのカギになりそうな気がしています。私も、集団のひとりとして、そういう心がけを持っていなくちゃ、と思います。

暖かくなってきて、またみんなでお酒が呑みたい季節になってきました。「M論&D論おつかれさま&みんな今年度おつかれさま会」を楽しみに、学会がんばろーっと!

2008年2月15日金曜日

目指せ、聞き上手-!

インタビュアーに初挑戦しました!0to1に入ってから、やってみたかったことを色々とつまみ食いできて、嬉しい限りです。

私は、中高生の頃ラジオの英語講座や英語ニュースが好きで、いつか向こう側の人間になってみたいな、と思っていました。それで今回、0to1でポッドキャストによる研究紹介の企画を立て、ついに作り手に回れることになりました。

しかし、そんな私の前には大きな壁が...。何を隠そう、私は喋らないのがニガテなのです。最初に録音したものを聴くと、相手が話している途中から「もう分かったよ」って感じの相づちを打ってしまっていたり、相手のセリフをとってしまっていたり。「これはまずい!」と、そこから軌道修正しました。

喋らない代わりに、ストーリーを作るのがインタビュアーの仕事です。まさに黒幕ですな。「一体どうしたいの?」と相手に訊かれて、一瞬たじたじになる場面もありましたけれど、なんとか立て直して自分の作りたかったものができたと思います。インタビューは、出演者とインタビュアーが、役割分担して一緒に作り上げる作品なんですね。うーん、でも次はもっとうまくやりたい。

この経験を生かして、日常生活でももうちょっと聞き上手になりたいものです。

2008年2月10日日曜日

サステナビリティ...?

随分と間が空いてしまいました。私の怠慢が主要因ですが、定期的な全体ミーティングが、実質的には行われなくなっているというのも一因です。0to1の運営体制は劇的に変化していて、私はどこが安定解なのか未だ見極められずにいます。

結成当初、サイエンスアゴラという一つの目的に向かって全員が突っ走っていた状況では、プロジェクトミーティング=全体ミーティングでした。現在は、数人規模のプロジェクトが平行して走っており、個別のミーティングやオンラインでの議論が進行しています。活動ペースも、アゴラ前は寝る間を惜しんで議論や作業をしていたものですが、いまはだいぶのんびりになりました。メンバーにしても、一点集中時には新たな人が入りづらいけれど、今ならかなり敷居が低いのではないでしょうか。

アゴラ前後の生活をもう一度できる自信はないけれど、あの頃は「何かを生み出す力」がみなぎっていたと思います。

緩・急どちらかだけじゃ持続可能じゃないと感じているので、緩急つけて続けていくのが安定解かな。